こんにちは、代表の曽我部です。

半導体が現代社会を支える基盤技術となっている昨今、半導体は各国の経済成長と安全保障にとって重要な戦略物資となっています。

半導体の供給は、産業の競争力や先端技術の開発に直結しており、各国はその製造と供給を確保するために、半導体供給網の安定化や生産の国産化に向けた大規模な投資を行なっています。

国内でも、半導体の受託生産で世界最大手の台湾のTSMCが日本で2番目となる半導体工場を熊本県に建設しました。

工場の運営会社にはソニーグループなどに加えて新たにトヨタ自動車が出資し、第1工場と合わせた投資額は日本円で2兆9600億円を超える規模となります。

そのような半導体業界に、弊社も20年来のお付き合いで大変お世話になっている企業様から業務応援依頼の連絡を受け、なんとTSMCの熊本工場建設に昨年9月までお手伝いに行くことができました。

半導体の製造過程では、ナノレベルでの精密な作業が求められます。空気中のわずかな粉塵や化学物質、微生物などがチップ上に落ちることで、回路の短絡や不具合を引き起こす可能性があるため、半導体製造装置や、そこに使われる部品においても同様にクリーンであることが求められ、「持ち込まない」「発生させない」「堆積させない」「除去する」という四原則を遵守しなければなりません。

そのためクリーンスーツを着用するなど作業開始までに非常に時間がかかりました。

またクリーンルーム内は高額な装置が設置されているため、作業中誤って工具を落としたりしないよう、常に見張り役が必要です。その役割を弊社が担当していました。

慣れてくるとカーテンレールやパーテーションの取付作業なども担当させていただくことができましたが、とにかく慎重に作業をしないといけないため、作業者の方は大変苦労されていました。

現代社会に必要不可欠な半導体を、このような形で携われたことを誇りに思うと同時に、こうして機会を与えてくださった企業様、協力業者様に心より感謝申し上げます。<(_ _)>

本当にありがとうございました！