職務内容
アイワベネフィットの仕事には、職種ごとに専門性の高い知識・技術が必要とされます。
ここでは、各職種の基本的な職務内容と、どのような役割を果たしているのかを“船ができるまで”の順番を交えながら紹介していきます。
加工チーム
加工チームは、鋼板や鋼材を数値制御の工作機械で取付指示や部材番号等の印字(マーキング)を転写したり、船体の様々な部材に切り分けていきます。
建造工程での最初のステージということもあり、後工程に支障がない様、緻密な工程管理が必要とされます。
組立チーム
組立チームは、加工で切断された部材を組み合わせて、様々な形のブロックに組み立てていきます。
船は数十個のブロックに分けて製作し(ブロック工法)、それらのブロックを繋ぎ合わせて船の形になります。そのため組立の精度の良否により最終形状にも影響がでてきますので最善な製作方法や作業手順を構築し、ブロックの精度を高めていくことが重要とされます。
外業チーム
外業チームは、主に船渠(ドック)または船渠横の総組と呼ばれる大きな定盤上での作業で、組立で製作されたブロックを総組でさらにつないで大型化し、巨大クレーンにて船渠まで運びブロックの位置決めを行ってから結合していき、船の形に仕上げていきます。
外業は、モノづくりの大変さと船づくりの力強さを最も実感するステージであり、また、高い技術力が必要とされます。
クレーン運輸チーム
クレーン運輸チームは、大型クレーンでのブロック搭載や部材の配置等、クレーンオペレーター業務及び玉掛け合図、そしてクレーンの保守点検業務などを行います。またクレーン運転士は、国家資格免許取得者のみが運転することができます。
運輸は、工場の全てのフィールドに関わるため、運ぶ物の特性、設備の能力、その工程で行われる業務などの理解を深めることが必要とされます。
測量計測チーム
測量計測チームは、ブロックを精度良くつなぐための計測作業で、計測機器を使用し、幅・高さ・長さ等の計測を行い、作業者へ指示を送ります。また、計測したデータは、CAD等を使用し管理して、元請会社へデータ提供します。高品質・納期短縮につながるよう、高精度な計測が必要とされます。
自社の仕事は以上ですが、船が出来るまでを続けて説明していきます。
ドック内で、船の大部分が出来上がると進水し、自分たちが作った船が水に浮かびます。
そして進水された船は岸壁につけられ、艤装(主機関の取り付けや、船室の工事)され、試運転にて性能が確かめられた後、船主への引き渡しになります。