日本水準原点!! ~ブラタモリ編~
こんにちは、代表の曽我部です。
私の好きなテレビ番組の1つブラタモリ。
毎回様々なテーマで街歩きを趣味とするタモリさんが、日本各地を散策。独自の視点で楽しみながら、現代の街並みに残る歴史の痕跡を発見し、その場所の歴史を味わいつつ、ユニークな街歩きを展開する“探検・散歩番組”です。
最近あまり真剣に見ておらず流し見程度だったのですが、先日のブラタモリを観ていたら、「大名屋敷は東京に何を残したか」というお題で、今回巡っていた場所には弊社業務に大きく関わるある物が設置されており、思わず興味津々!!
ブラタモリは謎を解き明かすため国会議事堂前の公園にある井伊家の大名屋敷跡を訪ねます。
国会前庭・北庭(彦根藩井伊家上屋敷跡)
古地図に見る彦根藩井伊家屋敷
井伊家とは、桜田門外の変でお馴染みの彦根藩大老井伊直弼の出身家で、徳川幕府を守るため東西の防衛の要を任されていた由緒ある大名筆頭の家柄だそうです。
ちなみに大名屋敷とは、参勤交代によって江戸に参勤する大名に与えられた屋敷のことです。
この井伊家の彦根藩江戸上屋敷跡は明治時代に入り、陸軍省さらには陸軍参謀本部が設置されるなど、その後も防衛の要となる役割を果たす場所として活用されてきました。
彦根藩井伊家上屋敷跡から眺めた桜田門
広重の錦絵に描かれた彦根藩上屋敷と桜の井
そして、その場所にはなんと日本の標高の基準となる「日本水準原点」が設置されていました。
日本水準原点は、わが国の土地の標高を測定する基準となる点で、明治24年(1891年)5月にこの場所に設置されました。
その標高は、明治6年から12年までの東京湾の潮位観測による平均海面から測定したもので、24.3900メートルと定められました。
全国の主要な道路沿いに設置されている水準点の高さは、この日本水準原点に基づいて水準測量により決められ、この水準点がその地域において行われる高さの測量の基準となります。
水準原点は防衛上非常に重要なため、陸軍参謀本部で地盤の安定した井伊家の跡地が利用されたそうです。
古代ローマの神殿風の日本水準原点標庫
台石に取付けた水晶板(中央白い長方形)の目盛りの零線の中心が日本水準原点
タモリさんも水準原点を利用した測量を体験していました。
タモリさん達がロケをおこなっていた三宅坂手前の場所は日本水準原点との差が0.9051mだったので、計測の結果24.300-0.9051m=23.4849mが「ブラタモリ水準点」として導かれました。
~水準点の測定方法~
水準儀、標尺を用いて、水準原点との標高差を測定し、あらゆる場所の標高が測れます。
- 1.水準儀で水準原点をのぞき、目盛りを合わせる。
- 2.水準儀の向きを変え、標尺の数値を読み取る。
- 3.基準値24.3900mから、その数値を引くことで、標高が測定できる。
今回計測チームの新メンバー募集にあたり、計測について何か伝えたく模索していたところ、ブラタモリのおかげで測量の原点ともなる日本水準原点について歴史を味わいつつ詳しく知ることができ、私自身が大変勉強になりました。(^^;;
タモリさんありがとう!(^^)/~~~
測量に興味を持たれた方、ぜひコチラからどうぞ!
有限会社アイワベネフィットの正社員情報【イーアイデム】西条市の建築・土木・設備求人情報(ID:A20425505201) (e-aidem.com)