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京都・滋賀GW旅行。

2023-06-09

波方事業所担当の藤本です。

年初にコロナウイルスに感染し私にとって散々な幕開けとなった2023年。春先まで仕事も忙し、ストレスがたまっていたので、というわけでもないですが息抜きも必要と思い立ち、私はGWに旅行を計画していました。正直、行きたい所が見つからず悩みに悩んで京都と滋賀に決めました。職場の同僚には京都はともかく滋賀に何しに行くん?とからかわれましたが私は歴史に興味があり、琵琶湖と近江商人で有名で、かの豊臣秀吉、石田三成、井伊家の彦根藩が治めた滋賀という土地を一度は旅してみたいと思っていました。

 5月2日、東予港22:00発のオレンジフェリーに乗って大阪南港で下船し翌5月3日6:20、いよいよ京都・滋賀旅行スタートです!最初の目的地は伏見稲荷大社です。京都まで大阪南港からは1時間10分ほどです。車での早朝旅行は気持ちが良くて最高です。でもその爽やかな気持ちも京都南部にある久御山JCT付近で渋滞にはまって重苦しいものになってしまいました。久御山JCTのとなりには大山崎ICという阪神方面と京都とそれ以東を繋ぐ交通の大動脈がある所です。そちら方面に流れようとする車で混雑し、朝8時を前にして直面しました。それでもなんとか流れはじめて予定の時間からは遅れてしまいましたが、うまく駐車場も見つけて伏見稲荷大社に8時過ぎに到着しました。

豊臣秀吉が建てたとされる伏見稲荷大社入り口にある楼門です。朝日が射してなんとも神々しい雰囲気の写真となりました。中に入ると午前8時を過ぎたばかりだというのに結構な観光客がいます。その多数は外国人旅行客でした。伏見稲荷大社、ものすごい人気です。みんながおみくじを引いていたので私も試しに引いてみました。今年は我慢強く待てというものでした。いつまで待たされるのでしょうか?(^_^;)さて、伏見稲荷大社の見所と言えば、

やっぱりこれですよね。通称「千本鳥居」です。実感を言えば千本どころではないですね!ちょっと行って終わりかなと思いましたが、ちょっとどころではありません。外国人の方々はまるでアトラクションを楽しむようにどんどん奥まで進んで行っていましたが、私は途中でやめました。ここを堪能するためには時間の余裕が必要です。まさに圧倒的スケールの伏見稲荷大社でした。

 次に伏見稲荷大社から北に1.2キロほど行ったところにある東福寺に行きました。東福寺は秋の紅葉がきれいな場所として有名な寺院です。一度は行って見たかったのですが、今回は春の「青もみじ」を楽しみに来ました。東福寺は鎌倉期の1239年に創建された禅寺で元々は関白・九条家の菩提寺でした。そののち、相次ぐ火災に遭いながらもその都度再建され、日本最古・最大規模の禅宗大伽藍を今日まで継承しています。

通天橋(つうてんきょう)から東福寺方丈庭園がある書院の方を眺めます。一面緑ですが、すべて紅葉です。

こちらは書院から通天橋を眺めた写真です。秋になるとこの青い紅葉の葉が一面赤く染まって絶景を堪能できます。

まさに絶景です!!(写真家・今宮康博氏の写真を掲載しています)同じ場所から撮影されたようです。初夏のころと晩秋のころ、それぞれ素晴らしい美しさだと思います。

こちらは東福寺方丈庭園内の「南庭」というところです。この庭はいわゆる枯山水というもので、中国の蓬莱神仙思想に基づいて岩は島を表現し、砂は海を表現しています。観光客それぞれが廊下の思い思いの場所に座り、それぞれがゆったりと流れていく時間を楽しんでいました。

最後に東福寺の三門をご紹介します。実は国宝の三門の上に登ったのですが、中は撮影禁止となっていました。それでも釈迦如来像と十六羅漢像が収められた空間は圧巻でした。三門からの眺めも近隣住民のプライバシーに配慮し、撮影できませでしたが、東に東寺を、北に五山の送り火で有名な舟山などを見ることができました。10年前に京都を旅行したときに私は仁和寺と南禅寺を訪れました。そこも立派な三門があり、いずれも登りましたが、ここ東福寺の三門は最古、最大、最優と称されています。私は素晴らしい三門の造形美を味わうことができました。

 私は東福寺で至福の時間を過ごしてから宇治の平等院に移動しました。東福寺から平等院までは通常30分あまりで着く距離なのですが、GWの混雑と川沿いにある寺院で少しアクセスの悪い立地もあり、到着に50分あまりかかってしまいました。GW旅行は旅程の軌道修正の連続になってしまいます。

宇治川です。

ちょうどお昼前だったのですが、時間的にも人出が凄まじく、簡単に昼食がとれません。さすがは人気の観光地です。そそくさと名物の茶そばを食べて抹茶アイスを食べながら平等院の方に移動しました。

私にとって中学の修学旅行以来の国宝・平等院鳳凰堂の拝観です。2014年9月から2年超に渡る工事で屋根の葺き替え、塗装修理などが完了したそうです。平成の大改修など以前の平等院鳳凰堂の写真を見てみましたが、枯れ感が強く、それも味とも言えますが、修復工事により創建当時の色彩を現代によみがえらせたとのことで、きれいな朱色が水面によく映えます。平等院鳳凰堂は平安時代に藤原道長の息子、頼通が1052年に建立したものです。世は世紀末!何かのアニメではないですが、当時は末法思想というものが広まり(簡単に云うとノストラダムスの予言みたいな感じです)仏の教えすら届かなくなる世と言われ、現実に各地で武士が興り、各地で争いが絶えず、天皇・貴族の支配体制が揺るぎつつあった時代で支配層や民がすがったのは阿弥陀如来への信仰です。そのような時代背景の中で平等院鳳凰堂は建てられました。

少し失礼して。ご紹介させていただきます。堂内には定朝という仏師が作った国宝・木造阿弥陀如来坐像が納められています。

平等院鳳凰堂は東に向かって建てられており、それ自体が西方浄土にある極楽の象徴と言われています。

長くなってしまったのでここら辺で京都旅行編は終了といたします。次回は滋賀編です。お楽しみに。

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